ピーエスエス株式会社

ケヅメ所長交友録

〈カメトーーーーク〉
「高尾山ケヅメリクガメ招福亀甲園」所長がゲストを招いて「カメ愛」を語ります。
ケヅメ所長 【本名:丸山久雄】
1962年7月2日 東京都福生市生まれ
1981年3月 日本大学明誠高等学校卒業
1981年4月 日本電信電話公社入社
2000年 丸山ケヅメリクガメ生態研究所 設立
2010年 NTT東日本株式会社 退社
2018年 高尾山ケヅメリクガメ招福亀甲園 開園
【趣味】パワーリフティング、デカ盛り食べ歩き、ロト6予想
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4/15/2018

ガッツ石松さん(俳優、元プロボクサー)の巻〈後編〉

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 前回はガッツ石松の「心意気」を聞き、感動のあまり固まってしまったケヅメ所長。「OK牧場」のイメージを残しながら、ことわざなどで精神論をぶつ元チャンピンの姿勢にカメ園を開園する所長はこれ以上ないアドバイスになった様だ。今回も永島勝司氏にナビゲートして頂きながら、ガッツ石松との「カメトーーーーク」を展開。ケヅメ所長は感謝感激の様子で……。

毎日魂を込めて生きていけば不満など出ないはず

Pictureお陰様でなんとか健康だよ
永島勝司(以下、永島) 丸山さんは他に聞きたいことがある?
 
ケヅメ所長(以下、所長) ボクシングの減量で苦しい時は何を考えていますか? どんな事で気持ちを奮い立たせていましたか?
 
ガッツ石松(以下、ガッツ) 「(減量を)頑張る」といっても現実は現実。簡単な事ではないよ。だからねえ…減量も練習も実際は大変ですよ。「俺はボクサーだからこれを(減量や練習の事)やるんだ」というプロ意識。そんな使命感を常に課していた事は間違いないね。
 
所長 ほ~。タメになりますね~。
 
ガッツ 愚痴を吐く事や、文句をいう事があれば、プロを辞めればいいのですよ。そもそも「吐く」という字は口に…。
 
所長 プラスとマイナスを書きますね。
 
ガッツ そう。ただ、一番下を取ると、「叶う」という字になる。プラスのことを言って、マイナスの事を話さなければ、夢は「叶う」。
 
所長 逆に、マイナスの事をいうと「愚痴を吐く」になるのですね。
 
ガッツ そう! 辛くて苦しかったら、この世界から身を引けばいいんだよ。「お前は素人じゃない。プロじゃないか」と。一日24時間のうち、8時間は仕事、8時間は自由時間、8時間は寝ればいい…それを満足にこなせず、ブツブツ言いながら、いい加減な事をやっているならば、辞めればいい。毎日を魂込めて生きていれば、不満など出てきませんよ。文句があるなら、試合後や現役引退後にブツブツ言えばいい。私はプラス思考。「ダメだと思ったら次はやらない」からね。そういう考えがあるから、私は色々な人と会い、様々な話をする事で、運をもらっている。私の人生を後押ししてもらっている訳だよ。
 
永島 彼もウエイト・リフティングをしている様だよ…。
 
所長 僕は生まれた時、体が弱くて生後1カ月で手術をしました。当時、2回ほど心臓が止まったそうです。小学・中学生では剣道をして身体を鍛えていました。高校からウエイト・リフティングを始めて今では週3日、ジムに行って身体を鍛えています。スポーツはいいですね。
 
ガッツ 脳梗塞はどういう症状だったの?
 
所長 その日はたまたま近所の散髪屋に行きまして、「頭が痛いな」と散髪屋のマスターに訴えて、店で横になっていたところ、状況が一変。めまいが始まり、近くの病院(東京・あきる野市)に連れて行ってもらう事になりました。診察後、「街医者での治療は不可能」とのジャッジが下り、救急車で東京・東大和市にある大病院に運ばれる訳ですが、その時には既に私の意識はありません。なんと3日間、意識不明でした。後から聞いた話ですが、CTの映像では左側が脳死状態で、「もうダメだ」というところだったらしいです。何も知らない私は夢の中でカメと出会ったのです。そのカメが、「三途の川を渡るな」としきりに訴えたのです。そのカメを夢の中の私が見て、カメのアドバイスに私は従ったのです。結果、奇跡的に助かった。命の恩人はカメだと痛感したのです。それも私が30年以上も飼い続けているケヅメリクガメのグレート。今回の1件で、「残りの人生はカメの事業に懸けよう」と思っています。
 
ガッツ こういう話は本にしてでも色々な人に聞かせたいよね。
 
永島 そうだよね。
 
所長 お陰様で脳梗塞の後遺症がありません。最初は右手右足が弱くなりました。体重も110㌔台から70㌔台まで落ちましたが、悲観しませんでした。その後。リハビリを1カ月行い、体重も体脂肪も、倒れる前に戻しました。
 
ガッツ 所長は持って生まれた生命力がすごいね。
 
永島 コロッと逝ってしまうケースが多いしね…。
 
所長 半身不随や寝たきりになる場合が多いですね。脳の病気なので本当に怖い。私は幸い麻痺が全くないので一安心。大病を患って「残りの人生は恩返し。これは“生かされた命”だと感じ、人々が幸せになれる事に費やそう」と思う様になり、カメ園の開園を考えついたのです。残りの人生は明るく前向きに生きようと…。
 
ガッツ 脳梗塞を患ったとは思えない。嘘を言っているようだね。
 
所長 倒れる前はフードファイターをしていて、テレビにも少しですが出演した事もありました。ただ、大病を患った後は、もう懲り懲り。食闘士の真似事は辞めて社会貢献に徹しようと考えております。当時、ラーメンは平時でも7〜8杯食べていましたが、今では2杯限界。無理せず、1杯でセーブしています。
 
永島 ガッツは大病を患ったことはないよね?
 
ガッツ ないね! 外傷はいろいろあるけれどね。今も昔も人間ドックにも入って、身体を管理している。お陰様でなんとか健康ですよ。

プロは勝たなくてはいけないんだよ

Picture30周年の節目にプロレス興行をやろうと思っている(永島)
永島 ガッツはボクシングを引退した後、役者に転向したじゃない。ヤクザ映画にいっぱい出演したねえ。役者駆け出しの頃はまだ髪もフサフサしていたなあ~。
 
ガッツ ヤクザも刑事もたくさん演じたよ。映画は2本、作ったしね。私が作った映画『罪と罰』は(私の)持論である「人を殺す様な極悪犯は殺せ、罪を犯した奴には罰を与えろ」がテーマ。反響は大きかったけれど、信念を曲げずに作った事に評論家諸氏は絶賛してくれたよ。丸山さんの人生を映画にしたら面白いかもな~。
 
所長 ええっ?
 
ガッツ 実は、もう一本考えているけどね。『終の棲家』という「人間はいつか亡くなる訳だからどういう死に方をするか、どういう場所で死ぬか」を真正面から取り上げた作品。これを人生最後の作品にしたいと考えている。カメと一緒に住んで、「カメヘンカメヘン」とでも言うか? 丸山さんのキャラクターを活かしたいね。因みにカメは噛みつかない? 
 
永島 おっと、その映画に俺も出してよ!
 
ガッツ 何、言ってんだよ! 脚本を書かなくちゃいけないでしょ。そのエネルギーは恐ろしいほど、かかる。エネルギーを蓄えるだけのパワーが今、なくなって来た。若い頃、色々な事にチャレンジし、大借金を抱えたけれど、今は全て完済。当時は「仕事をしなければいけない状況」だったけれど今は、それが皆無。ガッツだけどガツガツしなくなり、「のんびりやっていこう」と思っているから、エネルギーがなかなか沸いてこない。まあ、これも俺にとってはいい流れではあるね。
 
永島 欲がなくなったってこと?
 
ガッツ そうだねえ~。
 
永島 丸山所長はまだまだ欲はあるでしょ?
 
所長 勿論、あります!
 
ガッツ とはいえ、永島さんも70歳を過ぎた訳だから、「何だかんだやろう」とするのは実際問題、面倒でしょう。
 
永島 そうね。ただ、今年は平成30年。俺が東京スポーツを退社、新日本プロレスに入社して丁度、30周年の節目となる訳。プロレスの仲間達が「オイ、オヤジ! 何かやれよ!」と言うんだよ。具体的には全くの白紙だけれど、プロレス興行をしなくてはいけないと思っている。その時は、丸山所長はリング上で紹介する。勿論、ガッツにも来てもらうよ。うーん。今の俺は欲が無く、果たしてイベント開催までたどり着けるのかは疑問だね。
 
ガッツ チャールズ・チャップリンの映画『ライムライト』には《人生は恐れなければ、とても素晴しいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しばかりのお金だ》というキザなセリフがある。基本だよね。こんな“格言”が格好良くて頭に叩き込んだものだけどね。
 
永島 格好いいねえ~。いただき!
 
ガッツ 丸山さんもこのセリフを頭に入れて、カメ園が、本当の意味でライフワークになってもらいたいね。
 
所長 ハイ! ありがとうございます。
 
永島 俺はガッツに助けられたことがいっぱいあるのよ。よく飲んだよな。俺が仕事などの躓きで弱っていた時など、ガッツの一言でどれだけ救われたか…「おっ!」と思わせてくれるセリフが心地よくてね~。ホント、助かったよ。
 
ガッツ 役者はね、衣装に着替えるとなりきっちゃうのよ。「背広にネクタイ」で『刑事さん』、「詰襟と帽子」で『タクシーの運転手さん』、「車椅子に座る」と『病人』みたいに…。
 
永島 俺が印象に残っているのは「負けるが勝ち」という一言だね。
 
ガッツ まあ、時にはね…ただ、プロは勝たなくちゃいけない。これは大前提だよ。
 
永島 で、もう一言。「なんとかなるよ」。いい言葉よ!
 
所長 ところで僕からガッツさんにお聞きしたい事があります。先日、山中慎介の世界戦で対戦相手ルイス・ネリが計量をパスできず、重量オーバーの状態で試合をしました。結果は山中がKO負け。この試合に世論は「山中擁護」になっている感じがあります。ガッツさんはこの試合についてどの様なご意見、お考えを持たれていますか?
 
ガッツ まず、試合を認可したコミッションが悪いよな。大相撲で舞の海と小錦の取り組みは間違えではない。いいんです。体重100㌔にも届かない舞の海と片や300㌔近くの巨漢力士ではあるけれど、それが大相撲のルール。大人と子供みたいな取り組みだろうが、これはこれで成立します。一方、ボクシングは階級制。100㌘違っても契約違反。同じ階級の選手は同じ体重のリミット内で勝負をしなくけてはいけない。今回の相手は契約違反をしたのだよ。本来、その試合を認める(試合を行わせる)事がルール違反だという訳だ。とはいえ、現実的には「チケットを売ってしまったのだから、今さら中止には出来ない。試合は続行させる」という事になる。それならば、ハンデを付ければいいのです。ハンデとはその為にあるのですからね。ネリには10㌉の大きなグローブを、山中には小さなグローブをそれぞれ着用させて試合を行うなど、工夫があったハズだよな。そういう知恵が出来こないから、「単なるカネ目当て」的な印象を与えてしまう。これが残念でならないね。
 
所長 ああ。
 
永島 同じグローブを使用した場合、体重が重いネリのパンチはかなり重くなるの?
 
ガッツ ボクサーの100㌘は一般人の1㌔に相当する。つまり100㌘重いという事は1㌔太ったと同じ事。これは大きいでしょう。今回の場合は100㌘オーバーどころではではない。1㌔、2㌔単位で重かった。これじゃあ、階級は2つ、3つ上だよ。パンチの威力、破壊力も比べ物にならない。それを管理している人間が分からないというのがね…。「どうしても、その段階で戦わせなきゃいけない」というのであれば、グローブのハンデを付けるべきだったですよ。山中は潰されちゃったね~。
 
所長 そう言えますね。
 
ガッツ そうは言っても潰されたとは言え、済んでから苦言を呈してはいけない。それは後の祭りだよ。
 
所長 なるほどです。今日は貴重なお話し、ありがとうございました。本当に勉強になりました。
 
ガッツ 丸山さんもカメ園、頑張ってくださいね。遊びに行くよ。
 
永島 ガッツ、頼んだぞ。
 
所長 ありがとうございます!
 
ガッツ OK牧場!

(ケヅメ所長対談 ガッツ石松〈後編〉了)
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ガッツ石松 GUTS ISHIMATU
​1949年6月5日 栃木県生まれ
広島国際学院大学現代社会学部客員教授
元プロボクサー 元WBC世界ライト級チャンピオン
ガッツエンタープライズ代表取締役社長 ガッツエンタープライズ所属


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