小泉と船田が喧嘩を売った総裁選 「総理大臣にふさわしい人物は?」というアンケートでダントツの人気を誇るのが自民党・小泉進次郎だ。筆頭副幹事長という“要職?”に就く彼は現総理・安倍晋三にとって目の上のタンコブでしかないのは誰の目にも明らかなところ。 その「目の上のタンコブ」が遂に安倍と“敵対”。20日に投開票された自民党総裁選で小泉は安倍の対抗馬である石破茂に1票を投じた事を記者団にこう語ったのだ。 「前回の総裁選も私は石破さんに投票した。違う意見を押さえつけるのではなく、違う声を強みに変える自民党でないといけない。そんな判断から投票した」 これは小泉流の安倍批判である事は明白。「お友達」で側近を固める安倍は「耳触りの良い」意見ばかり受け入れる傾向にある。小泉のコメントは「天上天下唯我独尊」になりそうな安倍を猛烈に意識したモノだ。 事実、安倍の“強権”に国会議員は萎縮。小泉の地盤である神奈川には自民党の国会議員が20名在籍するなかで、小泉を除く19人は安倍を支持。その一方、安倍の“強権”が及ばない一般党員に関しては安倍2万票に対し石破は1万3000票と国会議員ほど圧倒的な差はない。 「(大差ではなく)驚いたが、地元で聞く声と近い。まあ、1人くらい違う意見があってもいいだろうという思いはある。日本は多様な時代に突入する。違ってもいいじゃないですか」 不敵な笑みを浮かべ記者団に宣戦布告を明らかにした小泉。「多様な時代」とは我が国だけでなく自民党内も同様、とでも言わんばかりだ。 小泉同様、安倍に反旗を翻したのが船田元。竹下派で「憲法改正推進本部部長代行」という立場の船田が何と、白票を投じ、公然と安倍に喧嘩を売った。 「首相の憲法への姿勢は同調しかねる」 この言葉が船田の思い全てだ。本来ならば、安倍の指示の基、迅速に憲法を改正させる手はずを取る人物が「憲法への姿勢が理解できない」とは何をかいわんやだ。 それならば、部長代行を辞すべきだと思えるが小泉、船田といった「次世代」が11月19日に在位日数が2788日を迎える首相に「NO!」。安倍本人は叔父・佐藤栄作の在位を超え単独2位になる喜びを感じているのだろうが、「長期政権は腐敗する」と以前、小泉が語っていたのを思い出す。 安倍ももう少し謙虚になり反対意見や若手の思いなどに耳を傾ける時期にきている。国民生活が潤う、市民にマッチした政治作りをしなければ「総理大臣の椅子にしがみついていた」として後世、物笑いにされるだろう。
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